クリルオイル|ハゲデブへの影響・選び方・摂取タイミング
この記事は「これを見ればクリルオイルの全てがわかる」をコンセプトに書いています。
クリルオイルの基礎知識、効果や種類、クリルオイルの選び方、摂取のタイミング、私の経験をもとにしたハゲデブへのオススメ度、食事制限への影響まで幅広くまとめています。
記事は長めですが、ぜひしっかり読み込んでクリルオイルの理解を深めましょう!
クリルオイルとは
まずはクリルオイルについて正しく学びましょう!
南極オキアミから採取されるオメガ3を含めた様々な栄養素を含むサプリメント
クリルオイルはあまりメジャーなサプリメントではありませんが、近年ではEPA・DHAに代わるサプリメントとして注目されているサプリメントになります。
魚由来の必須脂肪酸であるEPA・DHAを含む点においては違いはないんですが、吸収率、酸化防止力、安全性においてクリルオイルは通常のEPA・DHAのサプリメントに比べ圧倒的に優っています。
クリルオイルに配合されているEPA・DHAは、通常のEPA・DHAサプリメントに配合されている親油性の特性だけを持つトリグリセライド型ではなく、親油性・新水性どちらの要素も併せ持つリン脂質型なので、体内への吸収率がとても高いのが特徴です。
また通常のEPA・DHAは製造工程から製品化までの間に酸化による劣化リスクがあり、そのために製造過程でビタミンEなどの抗酸化剤を入れていますが、クリルオイルは元々強力な抗酸化力を持つアスタキサンチンという栄養素を含んでいるため酸化のリスクがありません。
さらに通常のEPA・DHAは水銀などの重金属を含んでいる可能性もありますが、クリルオイルは汚染されていない南極のオキアミから抽出されているのでその心配もありません。
あらゆる面で通常のEPA・DHAのサプリメントの上位互換なのがクリルオイルなんです。
クリルオイルの効果
主には配合されているEPA・DHAとアスタキサンチンの効果だよ!
中性脂肪減少・脂肪燃焼効率向上
筋肉痛の軽減・筋トレパフォーマンス向上
血液サラサラ効果
薄毛への効果
中性脂肪減少・脂肪燃焼効率向上
クリルオイルに配合さてているEPAは脂質の代謝に関連する遺伝子に作用して脂肪を燃焼しやすい体質に変えることが報告されています(*1)。
さらにEPAを摂取することで内臓脂肪や皮下脂肪も減少させる効果や傾向が認めらたという実験(*2)もあります。
またアスタキサンチンを摂取することで脂肪燃焼効率が高まると言われています。
通常運動をする際は糖が優先的に使用され、脂肪は燃焼に時間がかかることが知られていますが、アスタキサンチンを摂取すると脂肪が優先的に使用される実験結果(*3)が出ています。
アスタキサンチンを摂取したグループでは脂質利用が25%アップし、糖利用が15%ダウンしています。
筋肉痛の軽減・筋トレパフォーマンス向上
8週間継続してEPAを600mg/日、DHAを260mg/日摂取した結果、筋トレなどによる筋肉痛の痛みを軽減し回復を早期化する効果が実験結果(*4)が得られました。
またアスタキサンチンを摂取することで筋トレのパフォーマンス向上に期待ができます。
スクワット回数を比較した実験(*5)では、アスタキサンチンを6ヶ月継続摂取したグループは摂取していないグループに比べて40%平均回数がUPしたという結果があります。
血液サラサラ効果
EPAを摂取することで、先ほどお伝えした中性脂肪を減少させる効果もあり、赤血球に影響することで血液がサラサラになる(*6)ことがわかりました。
この効果により毛髪にも良い影響があるのでは、ということでテレビ番組でお笑い芸人が実際に実験をした結果が取り上げられたこともあります。
薄毛への効果
クリルオイルに含まれるアスタキサンチンは薄毛改善にも効果が期待されています。
AGAの男性に対しアスタキサンチン配合サプリメント(1日量アスタキサンチン12mg、他トコトリエノール、ビタミンC含有)を摂取し、アスタキサンチン配合頭皮ローションを12週間塗布してもらった結果、髪の太さと毛量に改善が見られたという実験結果(*7)があります。
ただしクリルオイルに配合されているアスタキサンチンは1mgなど少量なので、感じられる効果は薄いように思います。
クリルオイルの種類
クリルオイルには大きな違いはないよ!
特になし
※配合成分は一緒で、配合量や製造の違いくらい
クリルオイルですが、私の調べる限り現在販売されているサプリメントにおいて大きな違いはありません。
基本的にクリルオイルは南極のオキアミから採取されるものなので、サプリメントによって配合量に違いはありますが、配合成分はEPA、DHA、リン脂質、アスタキサンチンの4種類でほぼ統一されているので、違いはないように思います。
クリルオイルの選び方
クリルオイルの選び方をチェックしましょう!
クリルオイルの1日分(パーデイ)がどれくらいか
GMP認定を受けているか
クリルオイルの1日分(パーデイ)がどれくらいか
クリルオイルには配合されている1日分(per day)の栄養量がどれくらい配合されているかをチェックしましょう。
現在販売されているサプリメントは500mgか1000mgのものが多いと思いますが、できれば1000mgのものをオススメします。
1000mgのクリルオイルに配合されているEPA・DHAはおおよそ200mg前後になっているのですが、EPA・DHAの摂取目安量は1日2g前後と言われています(以下記事を参照ください)。
通常のEPA・DHAのサプリメントに比べると吸収率がいいとはいえ目安量に比べると結構少ないので、できれば1000mg摂取できるものにするか、もしくは食事でカバーすることをオススメします。
GMP認定を受けているか
GMPとは原材料の受け入れから製造、出荷に至る全工程での品質管理を規定している基準のことです。
サプリメントにおいて品質は非常に重要なことではありますが、特にクリルオイルにおいては品質は気にした方がいいと思っているので、できればGMP認定を受けた工場(もしくは大手サプリメントメーカー)で生産しているサプリメントを選びましょう。
クリルオイルの摂り方
私が実施していたクリルオイルの摂り方を紹介します!
通常のEPA・DHAは脂溶性なので食後に摂取した方が吸収率がいいのですが、クリルオイルに配合されるEPA・DHAはリン脂質型なので水溶性の性質を持ちますのでタイミングを選ばず摂取することができます。
またクリルオイルにはアスタキサンチンという抗酸化作用を持つ栄養素が配合されているとお伝えしましたが、αリポ酸やビタミンEなど同様に抗酸化作用を持つ栄養素もできる限り同じタイミングに摂取するようにしています。
αリポ酸は他の抗酸化作用を持つ栄養素を再生して再度抗酸化物質として働けるようにする効果があると言われている(*8)ので、一緒に摂取するようにしています。
クリルオイルの摂取量
私が実践していたクリルオイルの摂取量を紹介します!
私が実施していた摂取量 | 500〜1000mg/日 |
摂取上限量 | – |
私は1日の食事に応じて500mgまたは1000mgのどちらかの量を摂取しています。
私は質のいいEPA・DHAを摂り入れるためにクリルオイルを飲んでいるので、クリルオイルのみでEPA・DHAの摂取目安量である2g前後を摂り切ることはあまり考えていません。
EPA・DHAは食事でも十分に摂取することができる栄養素なので、刺身などである程度摂れた日は500mgのサプリメントで抑えるようにしています。
またクリルオイルに含まれているアスタキサンチンの量は微量なので、アスタキサンチンの効果をしっかり感じたかった私は別途サプリメントで摂取するようにしています。
EPA量/100g | |
クロマグロ | 4600mg |
スジコ | 4500mg |
ミナミマグロ | 4000mg |
イクラ | 3600mg |
ブリ | 2640mg |
サンマ | 2450mg |
銀鮭 | 1940mg |
ウナギ | 1680mg |
イワシ | 1650mg |
真鯛 | 1300mg |
クリルオイルの摂取タイミング
私の実践していたクリルオイルの摂取タイミングを紹介します!
まずクリルオイルは薬ではないので、決まった摂取タイミングはないので好きなタイミングで飲んでもらっていいです。
私は摂取量にもよりますが、500mgの場合は朝食後に摂取するようにしていて、1000mgの場合は朝食後と夕食後に500mgずつ摂取するようにしていました。
吸収率がいいとはいえ完全に吸収されるわけではないので、回数を分けて摂取をすることで吸収量を多するために時間をおいて飲むようにしていました。
ただしEPA・DHAは夜に摂取するよりも朝に摂取した方が脂肪代謝改善効果があったという実験結果(*9)が出ていたりします。
クリルオイルのハゲデブへの影響度
続いて私が考えるクリルオイルの薄毛と肥満への影響について紹介します!
ハゲへのオススメ度 | ◎ |
デブへのオススメ度 | ◯ |
ハゲへの影響度
クリルオイルに配合されているEPA・DHAには血液をサラサラにする効果が期待できるので、血流改善に繋がれば頭皮にもしっかり栄養や酸素が行き渡るようになるため、毛髪への良い影響が考えられます。
また先ほどもお伝えした通り、アスタキサンチンには薄毛改善への実験が複数行われており、一定の効果があることが示されています(*7)。
ただしクリルオイルには0.3mg前後しかアスタキサンチンが含まれておらず、上記実験では12mgのアスタキサンチンを摂取しているため、効果は薄いように思います。
デブへの影響度
EPA・DHAには中性脂肪減少効果に期待ができ、アスタキサンチンには脂肪燃焼効率向上効果にに期待ができます。
そのため継続して摂取することで一定の効果は感じられる可能性はありますが、運動をしなければあまり意味がないですし薬ではないので、「摂取するだけで痩せる」などの過度な期待は厳禁です。
クリルオイルの食事制限への影響
各食事制限中に摂取しても影響がないかをチェックしましょう!
糖質制限への影響 | ◎ |
脂質制限への影響 | ◯ |
糖質制限への影響
積極的に摂取したいサプリメントです。
糖質制限中は糖質の代わりに脂質をエネルギーにするため、良質な脂質はしっかり摂っていきたいです。
私はクリルオイルで質の良いEPA・DHA量はしっかり摂取しつつ、刺身やその他青魚の料理も定期的に食べることで食事からもEPA・DHAを摂取するようにしていました。
またアスタキサンチンは脂質を効率的にエネルギーとして使ってくれるので、筋トレをする私は結構重宝していました。
脂質制限への影響
摂りすぎなければ問題ありません。
脂質制限中は脂質とっちゃいけないんじゃないの?と思うかもしれませんが、クリルオイルに含まれるEPA・DHAは体内で作り出せない必須脂肪酸なので、脂質制限中でも摂取しておきたい栄養素です。
実際に私が脂質制限をするときは食事での脂質摂取は抑えつつ、クリルオイルは毎日摂取していました。
脂質制限中でも一定の脂質量は摂取してOKなので、脂物やマーガリンなどの摂取は極力抑えて、必要な脂質は最低限摂取するようにしていました。
ハゲデブを気にするならまずは検査キットがオススメ
もしハゲデブを気にしているなら手軽にできる検査キットがオススメだよ!
今回ご紹介したサプリメントを検討する理由は人それぞれですが、このブログ記事を読んでいる人は少なからずハゲデブを気にする人も多いはずです。
ただ私もハゲデブ経験者なので分かりますが、病院で相談をすればいいとわかっていつつも、ハゲデブは人に相談しづらい内容だという気持ちもメチャクチャ良く分かります。
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- 参考文献一覧
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*1 Liu et al.Lipids in Health and Disease 2013,12:109
*2 日本栄養・食糧学会誌Vol.55 No.6(2002)
*3 Aoi W, Naito Y, Takanami Y, Yoshikawa T et al.BBRC(2008)
*4 Eur Appl Physiol.2016;116:1179-1188
*5 Malmsten CL.,Carotenoid Sci., 13,20,2008(2008)
*6 S.Kobayashi Sixth International Prostaglandin Conference.866-870,1986
*7 第14回日本抗加給医学会,2014,大阪
*8 https://ls-jp.fujifilm.com/karada-science-labo/astaxanthin/effects/what-is-antioxidant/
*9 https://unit.aist.go.jp/bmd/