アスタキサンチン|ハゲデブへの影響・選び方・摂取タイミング
この記事は「これを見ればアスタキサンチンの全てがわかる」をコンセプトに書いています。
アスタキサンチンの基礎知識、効果や種類、私の経験をもとにしたアスタキサンチンの選び方、摂取のタイミング、ハゲデブへのオススメ度、食事制限への影響まで幅広くまとめています。
記事は長めですが、ぜひしっかり読み込んでアスタキサンチンの理解を深めましょう!
アスタキサンチンとは
まずはアスタキサンチンについて正しく学びましょう!
カロテノイドの一種でとにかく強い抗酸化力を持った栄養素
アスタキサンチンとはカロテノイドと呼ばれる栄養素のひとつで、トマトのリコピンやニンジンのβ-カロテンなどと同じ仲間になります。
アスタキサンチンは鮭、蟹、海老、鯛、いくら等の赤い海鮮系の食材から摂取できる栄養素で、由来はヘマトコッカス藻という身体にアスタキサンチンを溜め込む生物になります。
アスタキサンチンがなぜ注目されるかというと、その抗酸化力の強さ。
このサイトでも抗酸化力のあるαリポ酸、コエンザイムQ10、ビタミン等を紹介してきましたが、アスタキサンチンはαリポ酸の75倍、コエンザイムQ10の800倍、ビタミンCの6000倍の抗酸化力(一重項酸素という体内で無毒化できない活性酸素を無毒化する力)があります(*1)。
この強い抗酸化力が身体の色々な面で影響を与えてくれるため、最近注目されている栄養素です。
ただしサプリメントとして購入しようとなるとまだまだ海外製のものが多く日本製のものが少ないですし、薬局とかでは置いてないことがほとんどなので購入のしづらさはあるかもしれません。
アスタキサンチンの効果
アスタキサンチンの効果について知ろう!
脂肪燃焼効率の向上
筋トレパフォーマンスの向上
薄毛予防への期待
脂肪燃焼効率の向上
アスタキサンチンを摂取することで脂肪燃焼効率が高まると言われています。
通常運動をする際は糖が優先的に使用され、脂肪は燃焼に時間がかかることが知られていますが、アスタキサンチンを摂取することで、脂肪が優先的に使用される実験結果(*2)が出ています。
アスタキサンチンを摂取したグループでは脂質利用が25%UPし、糖利用が15%DOWNしています。
実際に糖を利用した際に出る乳酸量がアスタキサンチンを摂取したグループでは減っている実験(*3)からも、脂肪燃焼効率を上げるのではと言われています。
筋トレパフォーマンスの向上
アスタキサンチンを摂取することで筋トレのパフォーマンス向上に期待ができます。
スクワット回数を比較した実験(*4)では、アスタキサンチンを6ヶ月継続摂取したグループは摂取していないグループに比べて40%平均回数がUPしたという結果があります。
また自転車タイムトライアルの実験(*5)においてもアスタキサンチンを28日間摂取したグループは摂取していないグループに比べて平均102秒のタイムが短縮されたという結果も出ています。
薄毛予防への期待
アスタキサンチンは薄毛改善にも効果が期待されています。
AGAの男性に対しアスタキサンチン配合サプリメント(1日量アスタキサンチン12mg、他トコトリエノール、ビタミンC含有)を摂取し、アスタキサンチン配合頭皮ローションを12週間塗布してもらった結果、髪の太さと毛量に改善が見られたという実験結果(*6)があります。
またマウスを使った実験では毛髪の発毛に関わる成長因子(IGF-1)がアスタキサンチンを摂取しているグループでは約3.5倍も増えたという研究結果もあります。
アスタキサンチンの種類
アスタキサンチンは全部で2種類あるよ!
乳化吸収型(基本ファンケルのみ)
その他
ここでの種類とはサプリメント上の違いという意味で2種類とお伝えできればと思います。
アスタキサンチンには乳化吸収型とそれ以外のタイプがあります。
アスタキサンチンは脂溶性という油に溶けやすいタイプの栄養素なので、水にはなかなか溶けないため、吸収効率が悪くなってしまう場合があります。
ファンケル社が開発した乳化吸収型は水にも溶けやすくする乳化作用を持たせることで、通常に比べて吸収効率が1.6倍まで上げることができます(*7)。
それ以外のサプリメントはほとんどが乳化吸収型ではないので、効率的に摂取したいのであれば乳化吸収型がオススメです。
アスタキサンチンの選び方
アスタキサンチンの選び方をチェックしましょう!
アスタキサンチンの1日分がどれくらいか
アスタキサンチンの種類は何か
その他栄養素は何が配合されているか
アスタキサンチンの1日分がどれくらいか
アスタキサンチンの配合量はサプリメントによってバラバラで、明確な摂取目安量はありません。
日本製のものは3〜6mgのものが多く、海外製のものは10mgを超えるものも多く販売されています。
私が様々調べた限りでは3〜12mgで実証実験をしているものが多いように思うので、この範囲内で1日量を摂取できるサプリメントがいいのかもしれません。
アスタキサンチンの種類は何か
先ほどもお伝えした通り、アスタキサンチンには乳化吸収型とそれ以外の2種類があります。
乳化吸収型は乳化吸収型でないもの比較すると吸収率が1.6倍上がるという結果が出ているので、吸収効率を考えたら乳化吸収型が望ましいです。
ただし種類が限られていますので、あまり摂取量が選べませんので、好みに合わせて選ぶようにしましょう。
その他栄養素は何が配合されているか
ビタミンEやルテイン、コエンザイムQ10など他の抗酸化作用を持つ栄養素を含むものも販売されています。
アスタキサンチンは非常に抗酸化力が強いので活性酸素を無毒化するとお伝えしましたが、これはあくまでも一重項酸素に対しての抗酸化力になります。
活性酸素はそれ以外にもヒロドキシラジカル、スーパーオキシド、過酸化水素等があるので、できれば色々な抗酸化物質を一緒に摂るのがベストです。
アスタキサンチンの摂り方
私が実施していたアスタキサンチンの摂り方を紹介します!
まずアスタキサンチンは脂溶性なので、食事と一緒に摂取することをオススメします。
また先ほどお伝えした通り、アスタキサンチンは非常に強い抗酸化力を持つ栄養素ですが、活性酵素はアスタキサンチンに強みのある一重項酸素以外にも複数あるので、できれば色々な抗酸化作用のある栄養素も一緒に摂取することが望ましいと考えています。
私は実際にアスタキサンチン以外にも、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、Rリポ酸あたりの抗酸化作用を持つ栄養素を一緒に摂取するようにしています。
特にR(α)リポ酸は水溶性でもあり脂溶性でもあるので場所を選ばず働けるのと、他抗酸化物質を再生させる効果(*8)もあるので重宝していました。
アスタキサンチンの摂取量
私が実践していたアスタキサンチンの摂取量を紹介します!
私が実施していた摂取量 | 3〜12mg/日 |
摂取上限量 | – |
私は初めて摂取するときは3mgから摂取を開始しました。
アスタキサンチンは過剰摂取による副作用の報告は私が調べる限りはありませんでしたが、自分に合う合わないは飲んでみないとわからないので、基本的に少ない量から始めるようにしています。
半年くらいかけて摂取量を増やしていって、現在では実験でも使用されることの多い12mgを摂取しています。
アスタキサンチンの摂取タイミング
私の実践していたアスタキサンチンの摂取タイミングを紹介します!
大前提ですが、サプリメントとして販売されているアスタキサンチンは薬ではないので、特に摂取のタイミングはありません。
ただし繰り返しになりますが、油に溶ける脂溶性なので食後に摂取した方が吸収率がいいと言われています。
私は筋トレ時の脂肪燃焼に効率的に効かせたかったので、運動前の食後(夜に運動するなら昼食後)に摂取するようにしていました。
アスタキサンチンのハゲデブへの影響
続いてアスタキサンチンの薄毛と肥満への影響について紹介します!
ハゲへの影響度 | ◎ |
デブへの影響度 | ◯ |
ハゲへの影響
先ほどお伝えした通り、アスタキサンチンには薄毛改善への実験が複数行われており、一定の効果があることが示されています(*6)。
私はせっかく摂取するのであれば効果を感じたいと思い、この実験と同様に12mgのアスタキサンチンを摂取するようにしています。笑
デブへの影響
アスタキサンチンを摂取することで直接的に体重が減るわけではなく、運動をした際のサポート効果があるということなので、大前提運動をしっかりすることが大切です。
何もせずに痩せるような魔法の薬ではありませんので、勘違いはしないようにしましょう。
アスタキサンチンの食事制限への影響
各食事制限中に摂取しても影響がないかをチェックしましょう!
糖質制限への影響 | ◎ |
脂質制限への影響 | ◎ |
糖質制限への影響
私は積極的に摂取したいサプリメントです。
糖質制限中は脂質を中心にエネルギーとして使用するケトーシス状態になっているはずなので、脂質を効率的にエネルギーとして使ってくれるアスタキサンチン(*2)は非常に重宝していました。
脂質制限への影響
私は積極的に摂取したいサプリメントです。
脂質制限中は糖質を中心としたエネルギー変換となりますが、運動をすることで中性脂肪が脂肪酸に分解され、脂肪もエネルギーとして使える状態になっています。
アスタキサンチンは脂肪燃焼効率を高めてくれる効果(*2)があるので、脂質制限中でも脂質をエネルギーとして変換できる可能性があると思い摂取していました。
ハゲデブを気にするならまずは検査キットがオススメ
もしハゲデブを気にしているなら手軽にできる検査キットがオススメだよ!
今回ご紹介したサプリメントを検討する理由は人それぞれですが、このブログ記事を読んでいる人は少なからずハゲデブを気にする人も多いはずです。
ただ私もハゲデブ経験者なので分かりますが、病院で相談をすればいいとわかっていつつも、ハゲデブは人に相談しづらい内容だという気持ちもメチャクチャ良く分かります。
「病院で診てもらうのは恥ずかしいから、とりあえずハゲデブに対するリスクを知りたい!」という人には簡単に自分の肥満、薄毛に関するリスクを把握できる検査キットがオススメです。
簡単なステップで薄毛、肥満に関するリスクを把握することができるので、気になる人はぜひチェックをしてみてください。
- 参考文献一覧
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*1 Nishida Y,et al.,(2007).Carot Sci.11:16-20
*2 Aoi W, Naito Y, Takanami Y, Yoshikawa T et al.BBRC(2008)
*3 深間内ら, Food Style 21,October 2007, Vol.11,No.10,p1-4
*4 Malmsten CL.,Carotenoid Sci., 13,20,2008(2008)
*5 Earnest CP et al. Int J Sports Med. 2011
*6 第14回日本抗加給医学会,2014,大阪
*7 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000814.000017666.html
*8 https://ls-jp.fujifilm.com/karada-science-labo/astaxanthin/effects/what-is-antioxidant/