コエンザイムQ10|ハゲデブへの影響・選び方・摂取タイミング
この記事は「これを見ればコエンザイムQ10の全てがわかる」をコンセプトに書いています。
コエンザイムQ10の基礎知識、効果や種類、コエンザイムQ10の選び方、摂取のタイミング、私の経験をもとにしたハゲデブへのオススメ度、食事制限への影響まで幅広くまとめています。
記事は長めですが、ぜひしっかり読み込んでコエンザイムQ10の理解を深めましょう!
コエンザイムQ10とは
まずはコエンザイムQ10について正しく学びましょう!
身体を動かすためのエネルギー生産を円滑にできるようにサポートする栄養素
コエンザイムQ10とは身体を動かすために必要なエネルギー代謝にとても大切な栄養素です。
普段使うエネルギーは全身の細胞に存在するミトコンドリアで作られるのですが、その割合は全体で生産されるエネルギーの95%を占めると言われています(*1)。
エネルギーを生産するための流れとして、例えば糖質を摂取した場合、糖質はグルコースに分解されてピルビン酸に変換されます。
その後ピルビン酸はアセチルCoAに変換されてクエン酸回路に入り、電子が取り出されその電子が電子伝達系に入ることでATPというエネルギーに変換される構造があります。
この電子伝達系で働きエネルギー生産促進をしてくれるのがコエンザイムQ10(*2)になります。
コエンザイムQ10は20代をピークとして体内生産量が激減してしまうことが知られているため、年齢とともに代謝が悪くなる原因とも言われています(*2)。
食事からでも摂取できますが、必要量を食事で摂取しようとなるとイワシ20匹、ブロッコリー12kgとかなりの量になってしまうので、サプリメントで摂取するのもひとつだと思います。
コエンザイムQ10の効果
コエンザイムQ10の効果について知ろう!
エネルギー代謝向上
抗酸化作用
一酸化窒素合成
※サプリメントの効果ではなく配合される一部の成分効果です。
エネルギー代謝向上
先ほどもお伝えしましたが、コエンザイムQ10はミトコンドリアでのエネルギー生産をサポートします。
せっかくエネルギー変換に使える栄養素が体内に豊富にあるにも関わらず、それがコエンザイムQ10不足でエネルギー変換できない状態はもったいないですよね。
普段運動をしている人は特にですが、年齢などで減少が懸念される方は是非チェックしてもらいたいです。
抗酸化作用
コエンザイムQ10には抗酸化作用があります(*2)。
体内で働くコエンザイムQ10は還元型のものになっており、このコエンザイムQ10がビタミンEと協力をしながら体内に存在する活性酸素を除去する効果が期待できます。
活性酸素を除去し抗酸化力を失ったビタミンEを還元型コエンザイムQ10が機能を再生し、それにより酸化型に変化したコエンザイムQ10は肝臓で吸収されたのちまた還元型に戻るという循環がされています。
一酸化窒素の生成
コエンザイムQ10は一酸化窒素生成に重要な栄養素となります。
血管に存在する血管内皮細胞は血管を健康な状態に保つために一酸化窒素を合成しますが、その時に関わるのがeNOSと呼ばれる酵素になります。
このeNOSが一酸化窒素を正常に作り出すためにはコエンザイムQ10が必須であるという研究(*3)があり、健康的な血管の維持や血流促進に重要である栄養素になります。
コエンザイムQ10の種類
コエンザイムQ10は全部で2種類あるよ!
酸化型コエンザイムQ10(ユビキノン)
還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)
コエンザイムQ10には酸化型と還元型の2種類のサプリメントが存在します。
海外ブランドのサプリメントではユビキノン、ユビキノールという名称で販売されていますが、酸化型がユビキノンで、還元型がユビキノールになります。
通常体内で働くのは抗酸化作用のある還元型(*3)になりますので、できれば還元型のコエンザイムQ10がオススメです。
もちろん酸化型が悪いというわけではないのですが、酸化型は一度体内で還元型に変換されて初めて抗酸化作用を持つことになるので、効率が悪く、年齢とともにその変換率も下がってしまいます。
コエンザイムQ10の効果を最大限に発揮したいのであれば、還元型がオススメです。
コエンザイムQ10の選び方
コエンザイムQ10の選び方をチェックしましょう!
コエンザイムQ10の1日分がどれくらいか
コエンザイムQ10の種類は何か
カネカQHを使用しているか
ビタミンEが配合されているか
コエンザイムQ10の1日分がどれくらいか
サプリメントによってコエンザイムQ10の配合量は大きく変わります。
現在サプリメントで販売されているものは50〜100mgのものが多いように思いますが、海外製のものだと300mgの製品も販売されています。
実は現在コエンザイムQ10の最適な摂取量は示されておらず(*4)、医薬品としてのコエンザイムQ10は30mgまでが承認(*5)されているので、摂取の量は注意が必要です。
コエンザイムQ10の種類は何か
還元型コエンザイムQ10がオススメです。
コエンザイムQ10には酸化型と還元型の2種類がありますが、体内で活躍するのは抗酸化作用を持つ還元型になります。
酸化型も体内で還元型に変換されるのでダメというわけではないですが、還元される率は人や年齢によってバラバラなので、できれば還元型を選ぶようにしましょう。
カネカQHかどうか
カネカQHはカネカ社が開発した還元型コエンザイムQ10をソフトカプセルに安定させる技術で、クレアチンのクレアピュアなどと同様にひとつのブランドになります。
還元型コエンザイムQ10のサプリメントを購入するのであれば、クオリティの面からこのカネカQHを選ぶことをオススメします。
コエンザイムQ10の摂り方
私が実施していたコエンザイムQ10の摂り方を紹介します!
私は基本的に運動前にコエンザイムQ10を摂取していますが、一緒に摂取しているものがいくつかあります。
それはαリポ酸、カルニチン、ビタミンEです。
先ほどお伝えをした通り、コエンザイムQ10はミトコンドリア内でのエネルギー変換に役立ちますが、ミトコンドリアに分解した糖質や脂質を運び込まなければなりません。その役割を担うのがαリポ酸とカルニチンです(詳細は以下記事をご覧ください)。
栄養がしっかりとミトコンドリアに運び込まれて初めてエネルギー変換ができますので、私は併せてαリポ酸とカルニチンを摂取するようにしています。
そしてビタミンEです。これは先ほどお伝えした通りですが、お互いがお互いをサポートしながら体内で働くと言われていますので一緒に摂取しています。
コエンザイムQ10の摂取量
私のコエンザイムQ10の摂取量を紹介します!
私が実施していた摂取量 | 100mg/日 |
摂取上限量 | – |
先ほどもお伝えしたとおり、現在コエンザイムQ10の最適な摂取量は示されておらず(*4)、医薬品としてのコエンザイムQ10は30mgまでが承認(*5)されています。
現時点ではまだ明確なエビデンスとなる実験が少ないため、厚生労働省からも具体的な摂取目安量が発表されていません。
私は多くのサプリメントが推奨している摂取量である100mgを摂取していますが、エビデンスが多くありませんので過剰摂取には注意しましょう。
コエンザイムQ10の摂取タイミング
私のコエンザイムQ10の摂取タイミングを紹介します!
大前提ですが、サプリメントとして販売されているコエンザイムQ10は特に摂取のタイミングはありません。
ただし油に溶ける脂溶性なので食後に摂取した方が吸収率がいいと言われています。
私は運動時に効率的なエネルギー変換させるために、運動前の食後(夜に運動するなら昼食後)に摂取するようにしていました。
コエンザイムQ10のハゲデブへの影響度
続いて私が考えるコエンザイムQ10の薄毛と肥満への影響について紹介します!
ハゲへの影響度 | ◎ |
デブへの影響度 | ◎ |
ハゲへのオススメ度
先ほどお伝えした通り、コエンザイムQ10は血管を健やかに保つための効果が期待できるため、血流が正常に保たれれば頭皮や毛根にも酸素や栄養が行き届きやすくなります。
その効果に期待してAGA治療でも有名なメソ治療(*6)にもコエンザイムQ10は使用されています。
もちろん直接注入と経口摂取では効果の出方は違うと思いますが、一定の効果には期待できると思い私は飲んでいました。
デブへのオススメ度
コエンザイムQ10は摂取した栄養をエネルギー変換をする上で重要な役割を持っていますので、トレーニングパフォーマンスを発揮するためにも摂取したい栄養素です。
ダイエットをしている人もせっかく運動で中性脂肪を脂肪酸に分解したのに、エネルギーに変換されなかったらもったいないですよね。
ダイエット中の人だけではなく、食生活や加齢でコエンザイムQ10の体内量に不安がある人はチェックしてみてもいいと思います。
コエンザイムQ10の食事制限への影響
各食事制限中に摂取しても影響がないかをチェックしましょう!
糖質制限への影響 | ◎ |
脂質制限への影響 | ◎ |
糖質制限への影響
私は積極的に摂取したいサプリメントです。
糖質制限中は脂質をしっかりエネルギーに変換する必要がありますので、もちろんコエンザイムQ10は必要になってきます。
糖質制限やケトジェニック中は身体がケトーシスという状態になり脂質をエネルギーとして使いやすい状態になるので、中性脂肪をエネルギーに変換しやすくなります。
中性脂肪を分解するだけではなく効率よくエネルギー変換をするためにも摂取したいサプリメントです。
脂質制限への影響
私は積極的に摂取したいサプリメントです。
脂質制限中は糖質をエネルギー変換するためにコエンザイムQ10は重要な働きをします。
糖質は必要以上に摂取すると体内で中性脂肪として蓄えられてしまいますので、コエンザイムQ10も重要になりますが、しっかりと運動をしてエネルギーとして使うことが大切になります。
ハゲデブを気にするならまずは検査キットがオススメ
もしハゲデブを気にしているなら手軽にできる検査キットがオススメだよ!
今回ご紹介したサプリメントを検討する理由は人それぞれですが、このブログ記事を読んでいる人は少なからずハゲデブを気にする人も多いはずです。
ただ私もハゲデブ経験者なので分かりますが、病院で相談をすればいいとわかっていつつも、ハゲデブは人に相談しづらい内容だという気持ちもメチャクチャ良く分かります。
「病院で診てもらうのは恥ずかしいから、とりあえずハゲデブに対するリスクを知りたい!」という人には簡単に自分の肥満、薄毛に関するリスクを把握できる検査キットがオススメです。
簡単なステップで薄毛、肥満に関するリスクを把握することができるので、気になる人はぜひチェックをしてみてください。
- 参考文献一覧
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*1 Erecinska M et al(1982)J Memb Biol 70:1-14
*2 https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio/59/2/59_63/_pdf
*3 https://www.ko-karei.com/wp/common/pdf/CoQ10_kaneka_20150530.pdf
*4 https://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/10gou/10gou_4.pdf
*5 https://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/08/h0822-1.html
*6 https://www.umeda-clinic.jp/men/hair.html