マルチミネラル|ハゲデブへの影響・選び方・摂取タイミング
この記事は「これを見ればマルチミネラルの全てがわかる」をコンセプトに書いています。
マルチミネラルの基礎知識、効果や種類、マルチミネラルの選び方、摂取のタイミング、私の経験をもとにしたハゲデブへのオススメ度、食事制限への影響まで幅広くまとめています。
記事は長めですが、ぜひしっかり読み込んでマルチミネラルの理解を深めましょう!
マルチミネラルとは
まずはマルチミネラルについて正しく学びましょう!
5大栄養素のひとつであるミネラル各種をまとめて摂れるようにしたサプリメント
マルチミネラルとは5大栄養素のひとつであるミネラルを一定量まとめて摂取できるようにしたサプリメントです。
厚生労働省から発表されている「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、13種類のミネラルの推奨量や目安量を設けていて、1日の推奨量や目安量が約100mg以上のミネラルを「多量ミネラル」、100mg未満のものを「微量ミネラル」と分類しています。
マルチミネラルとして販売されているサプリメントはこの13種類のうちいくつかを一定量配合しているわけですが、13種類全てを配合しているマルチミネラルのサプリメントはほとんど存在しません。
そのメーカーがどのような背景でそのサプリメントを製造しているかによって、鉄を含まなかったり、カリウムを含まなかったり、カルシウムを含まなかったり様々です。
もっと言ってしまうと、バランスよく食事をしていればミネラル系は不足しないことが多いので、食生活さえ整えれば無理に摂取する必要はないサプリメントだと思っています。
多量ミネラル | ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン |
微量ミネラル | 鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン |
マルチミネラルの効果
マルチミネラルに配合されている栄養素の効果について知ろう!
効果 | |
ナトリウム | 浸透圧や酸と塩基の平衡調節にも重要な役割を果たしている。胆汁、膵液、腸液などの材料でもある |
カリウム | 体液の浸透圧を決定する重要な栄養素で酸と塩基の平衡を維持する作用があり、神経や筋肉の興奮伝導にも関与している |
カルシウム | 骨や歯の構成成分で、血液凝固や筋収縮などに関与している |
マグネシウム | 骨や歯の構成成分で、酵素反応へも関与している |
リン | エネルギーであるATPの形成や核酸、細胞膜リン脂質の合成、細胞内リン酸化を必要とするエネルギー代謝に必須の成分 |
鉄 | ヘモグロビンや酵素の構成成分 |
亜鉛 | 骨格筋、骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓などに分布し、タンパク質と結合することで触媒作用と構造の維持作用を発揮する |
銅 | 筋肉、骨、肝臓に分布し約10種類の酵素の活性中心に存在する。エネルギー生成や鉄代謝、細胞外マトリクスの成熟、 神経伝達物質の産生、活性酸素除去などに関与する |
マンガン | 骨や生体内組織及び臓器に分布し、各種酵素のピルビン酸脱炭酸酵素の構成成分として働く |
ヨウ素 | 70〜80%は甲状腺に存在し甲状腺ホルモンを構成する。生殖、成長、発達等の生理的プロセスを制御しエネルギー代謝を亢進する |
セレン | セレノシステイン残基を有するたんぱく質として生理機能を発現し、抗酸化システムや甲状腺ホルモン代謝において重要な栄養素である |
クロム | 糖代謝、脂質代謝の維持に関与する |
モリブデン | キサンチンオキシダーゼ、アルデヒドオキシダーゼ、亜硫酸オキシダーゼの補酵素として機能 |
見てもらうとわかる通り、13種類のミネラルにはそれぞれ大切な役割があり、多くの代謝や酵素にとって重要な栄養素であることが理解してもらえると思います。
ちなみに筋トレをする人にとっては亜鉛やマグネシウムが大切だったり、運動をすることで汗でカルシウムやナトリウムは流れ出てしまう(*1)ので、激しい有酸素運動を頻繁に行う人は不足に注意すべきかもしれません。
またミネラルは頭皮環境を整える上でも重要なのと、テストステロンを薄毛の原因であるジヒドロテストステロンに変換させる5α-リダクターゼの働きを抑制する(*2)ことも知られているので、ハゲデブの人は気になる栄養素も多いのではないでしょうか。
一方で食事生活が整っている人は比較的不足することのない栄養素でもあるので、まずは自身の体内のミネラルの状態を知る上で、毛髪ミネラル検査をするのもオススメです。
マルチミネラルの種類
マルチミネラルは製品によって成分が大きく違うよ!
ミネラルのみ配合されているタイプ
ミネラル+ビタミンが配合されているタイプ
ミネラル+ビタミン+その他成分が配合されているタイプ
マルチミネラルは錠剤型、カプセル型、ドリンク型と様々な形態で発売されていて、配合成分もミネラルだけではなくビタミンとセットになっているもの等、種類としては様々です。
現在販売されている製品だとマルチビタミンとセットで販売されているサプリメントがほとんどなのと、初めてマルチミネラルを試す人はセットのもので十分だと思います。
その他成分は乳酸菌や食物繊維、マカなどそのサプリメントが何を目的として製造されているかによって変わってきます。
運動系のサプリメントとして製造されていればマカやブラックジンジャーなど運動と相性のいい栄養素が一緒に配合されています。
さらにこだわる人は自身の必要なビタミン量とミネラル量を把握して個別必要なものだけを摂取する人も多いです。カルシウムはサプリメント摂取による弊害(*3)があると言われることもあるので、カルシウムだけはサプリメントで取らないという人もいたりします。
マルチミネラルの選び方
マルチミネラルの選び方をチェックしましょう!
どのミネラルを摂取したいか
1日の摂取量がどれくらいか
どのミネラルを摂取したいか
ミネラルは偏った食事生活をしていなければ不足する栄養素は少ないと言われています。
特に肉類や豆類を日々の食生活で取り入れている人は比較的しっかり取れている栄養素も多いはずです。
そのためそのサプリメントに配合されている成分が本当に自分に必要な栄養素が配合されているかをチェックすることが大切。
また私は筋トレや有酸素運動をするので、汗でミネラルが排出されてしまっていることを鑑みて、運動後にビタミンとミネラルが全体的に配合されているサプリを摂取しつつ、亜鉛は毛髪にも重要なので別で摂取したりしています。
1日の摂取量がどれくらいか
ミネラルは厚生労働省が定める摂取基準が設けられています(後述の摂取量を参照)。
サプリメントによって各種ミネラルの配合量に差があるので、自身の日々の食事を意識しつつ足りない部分を補えるくらいの量が配合されているもので十分です。
ミネラルは摂りすぎると身体にとって毒になるものもなるので、過剰摂取とならないように注意しましょう。
マルチミネラルの摂り方
食事で摂りつつ足りない分をサプリで補うくらいでいいです!
まずマルチミネラルは薬ではないので、摂取方法が決まっているわけではありません。
また繰り返しになりますが、ミネラル系は比較的食事で摂取することができるので無理に摂取する必要はありません。
普段の食生活であまりしっかり摂れていないという意識があるようであれば、忘れないようにタイミングを決めて飲むようにすればそれでOKです。
私は日々肉、豆腐、納豆などを食事で摂り入れているのと、AGAサプリメントにも亜鉛などが含まれているので、マルチミネラル単品では毎日は摂取していません。
運動をする日は運動後に水溶性ビタミンと一緒にミネラルを摂取するようにしています。
マルチミネラルの摂取量
ミネラルには厚生労働省が定める推奨量があるよ!
男性推奨量(18〜74歳) | 女性推奨量(18〜74歳) | |
ナトリウム | 〜7.5g | 〜6.5g |
カリウム | 2500mg | 2000mg |
カルシウム | 750〜800mg | 650mg |
マグネシウム | 340〜370mg | 270〜290mg |
リン | 1000mg | 800mg |
鉄 | 7.5mg | 6〜11mg |
亜鉛 | 11mg | 8mg |
銅 | 0.9mg | 0.7mg |
マンガン | 4mg | 3.5mg |
ヨウ素 | 130μg | 130μg |
セレン | 30μg | 25μg |
クロム | 10μg | 10μg |
モリブデン | 30μg | 25μg |
各種ミネラルの摂取推奨量はこんな感じで、多量ミネラルは100mg以上、微量ミネラルは100mg未満の摂取量になっています。
ただし、この全てのミネラルを上記推奨量しっかり配合しているサプリメントは存在しません。
繰り返しになりますがミネラルは食事の中で比較的摂取しやすい栄養素なので、摂取しやすい栄養素は配合しなかったり、配合量を少なくしたりしているんだと思います。
基本的には食事で摂取をしつつ、不足分をサプリメントで摂取するようにすることが大切です。
おそらく推奨量だけ見ても「ふーん」的な感じにしかならないと思うので、これらの栄養素を摂取するために効率のいい食材を紹介します。
これらの食材を見ながら普段の食生活で摂り入れつつ、食事から栄養を摂取できるようにしましょう。
食材 | 配合量(/100mg) | |
ナトリウム | 食塩 薄口醤油 濃口醤油 味噌 | 3900mg 6300mg 5700mg 4700mg |
カリウム | 刻み昆布 ドライトマト きな粉(黄大豆) ブロッコリー(焼き) ほうれん草(油炒め) | 8200mg 3200mg 2000mg 820mg 530mg |
カルシウム | 干しエビ 煮干し カマンベールチーズ モッツァレラチーズ 牛乳 | 7100mg 2200mg 460mg 330mg 110mg |
マグネシウム | 乾燥わかめ ほしひじき アーモンド きな粉 カシューナッツ | 1100mg 640mg 310mg 260mg 240mg |
リン | 煮干し しらす干し きな粉(黄大豆) 鶏レバー(生) 生卵 | 1500mg 860mg 660mg 300mg 170mg |
鉄 | 鶏レバー(生) しじみ(生) きな粉(黄大豆) あさり(生) ほうれん草(生) | 9mg 8.3mg 8mg 3.8mg 2mg |
亜鉛 | 牡蠣(生) ビーフジャーキー 牛肩ロース(生) カシューナッツ アーモンド | 14mg 8.8mg 6.4mg 5.4mg 3.7mg |
銅 | 牛レバー(生) ホタルイカ(生) イカ塩辛 カシューナッツ アーモンド | 5.3mg 3.42mg 1.91mg 1.89mg 1.19mg |
マンガン | シナモン あおさ 生姜 焼き海苔 くるみ | 41mg 17mg 5.12mg 3.72mg 3.44mg |
ヨウ素 | ほしひじき 昆布だし(煮出し) 焼き海苔 乾燥わかめ ところてん | 45000μg 11000μg 2100μg 1900μg 240μg |
セレン | たらこ(生) クロマグロ赤身(生) カツオ(生) ぶり(生) 卵黄(生) | 130μg 110μg 100μg 57μg 47μg |
クロム | あおさ 梅干し キクラゲ ミルクチョコレート きな粉(黄大豆) | 160μg 37μg 27μg 24μg 12μg |
モリブデン | きな粉(黄大豆) 納豆 枝豆 焼き海苔 鶏レバー | 380μg 290μg 240μg 220μg 82μg |
マルチミネラルの摂取タイミング
私は運動をする時のみサプリメントを摂取しています!
繰り返しになりますが、マルチミネラルは食事から摂取しやすいので、基本的にサプリメントでは摂取しません。
またマルチビタミンの中にも含まれているので、本当にマルチミネラルのみを摂取することって本当に少ないんですよね。
摂取をするとすれば、汗をかいた運動後に摂取するようにしています。
ミネラルは夏場汗をかきやすい季節や運動後には汗で流れ出てしまうことが多いため、念の為運動後に摂取するようにしていますが、それでも必須ではないと思います。
マルチミネラルのハゲデブへの影響度
続いてマルチミネラルの私が考える薄毛と肥満への影響について紹介します!
ハゲへの影響度 | ◎ |
デブへの影響度 | ◎ |
ハゲへのオススメ度
5大栄養素と言われるくらいなので、栄養素としてはハゲにとっても必須となります。
不足することによって健康な毛髪を育てることができなくなってしまう可能性がありますので、サプリメントどうこうではなく、栄養素としてはしっかり意識して摂取することが大切です。
さらに亜鉛にはテストステロンを薄毛の原因であるジヒドロテストステロンに変換させる5α-リダクターゼの働きを抑制する(*2)効果があるので、不足しないように注意しましょう。
デブへのオススメ度
ミネラルは糖代謝や脂質代謝にとって不可欠な栄養素になりますので、肥満に悩んでいる人も意識して摂取することが大切です。
不足しがちなマグネシウムや亜鉛は筋肉にとっても重要になりますので、筋トレをする人は特に意識して摂取するようにしましょう。
マルチミネラルの食事制限への影響
各食事制限中に摂取しても影響がないかをチェックしましょう!
糖質制限への影響 | ◎ |
脂質制限への影響 | ◎ |
糖質制限への影響
食事制限関係なく、摂取すべき栄養素です。
ちなみに私はサプリメントとしては摂取せず、食事で摂取していました。
ミネラルを豊富に含むナッツ系や肉系、チーズなどは糖質制限中でも食べられる食材なので、意識すれば食事の中でミネラルは意識できます。
そのためサプリメントとしてはあまり摂取せず、亜鉛くらいしか摂取していませんでした。
脂質制限への影響
食事制限関係なく摂取したい栄養素です。
私は脂質制限中は食事内容によっては摂取していました。
脂質制限中でも基本的には摂取できるとは思いますが、糖質制限中に比べると脂質を含むものが食べられなくなるので、個人的にはミネラルにおいては摂取しずらいように感じています。
刺身や野菜、あおさの味噌汁、おやつに海苔を食べて私はミネラルを摂取するようにしていました。
ハゲデブを気にするならまずは検査キットがオススメ
もしハゲデブを気にしているなら手軽にできる検査キットがオススメだよ!
今回ご紹介したサプリメントを検討する理由は人それぞれですが、このブログ記事を読んでいる人は少なからずハゲデブを気にする人も多いはずです。
ただ私もハゲデブ経験者なので分かりますが、病院で相談をすればいいとわかっていつつも、ハゲデブは人に相談しづらい内容だという気持ちもメチャクチャ良く分かります。
「病院で診てもらうのは恥ずかしいから、とりあえずハゲデブに対するリスクを知りたい!」という人には簡単に自分の肥満、薄毛に関するリスクを把握できる検査キットがオススメです。
簡単なステップで薄毛、肥満に関するリスクを把握することができるので、気になる人はぜひチェックをしてみてください。
- 参考文献一覧
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*1 https://www.kes-eco.co.jp/cmscp/wp-content/uploads/2020/01/no269.pdf
*2 https://www.aska-pharma.co.jp/media_men/column/zinc-hair/